母乳について知っておきたいこと!〜いつからどんなふうに出る?いつまで続く?~
- Haruka Kobayashi
- 3 日前
- 読了時間: 6分
1. はじめに
赤ちゃんの成長を支える母乳ですが、「いつから出るんだろう?」「どんなふうに出るようになるんだろう?」「いつまで続くの?」と、たくさんの疑問やもしかすると不安を感じているのではないでしょうか?
今回は、これらの疑問にお答えし、母乳育児についての基本的な情報をご紹介します。
\ここでひとこと!/
ミルク育児についてはこちらでご紹介しています!
2.母乳はいつから出るの?
一般的に、母乳は出産後すぐに少量ずつ出始めます。これは「初乳」と呼ばれるもので、出産後数時間から数日以内に分泌される母乳です。初乳には免疫物質や栄養素が豊富に含まれており、新生児の免疫力を高める役割があります。
母乳が出る準備は妊娠中から始まっていて、妊娠後期(妊娠8ヶ月以降)からホルモン(特にプロラクチンとエストロゲン)の変化により乳腺が発達し、出産後すぐに母乳が出る準備が整います。出産後は、ホルモンバランスが変化し、乳腺から母乳が分泌される仕組みが働き始めます。
プロラクチンという母乳生成を促すホルモンは乳頭や乳房への刺激で分泌されるため、授乳を続けることで母乳の生成が続きます。経産婦さんは、前回の出産経験から乳腺がすでに発達しているため、初産の方よりも早く母乳が出始めるケースもありますが、個人差があります。
また、体調や出産方法(自然分娩・帝王切開)、ホルモンバランスなどによって母乳の出始めやその後の出かたは異なるため、出産後すぐにたくさん出る方もいれば、少しずつ出始める方もいます。
焦らずに赤ちゃんの様子を見ながら授乳を続けることが大切です。
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\ここでひとこと!妊娠中にできる乳房ケアは?/
妊娠中からケアをしておくと、産後の母乳の出がスムーズになることがあります。
しかし、母乳の生成に関係するプロラクチン以外にも乳頭や乳房への刺激で分泌されるホルモン(オキシトシン)には子宮収縮を引き起こす作用があります。
なので、妊娠中に乳房ケアをする場合は、妊娠後期であること、合併症や早産のリスクがないこと、過度な刺激や自己判断を避け医師の指示に従うことが重要です。
乳房のケア
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注意:保湿は乳頭の柔軟性を高め、授乳時のトラブルを防ぐ作用もあります。長時間ラップを巻きっぱなしにすると湿気がこもりやすくなるため、適度な保湿が大切です。
3. どんなふうに出るの?
母乳分泌の増加の経過について、産後初日からの平均的な流れを紹介します。
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産後の母乳分泌の経過(平均的な流れ)
1. 産後初日(0〜24時間)
初乳の分泌: 産後すぐの数時間から24時間以内に、初乳の中でも濃厚な黄色の粘性のある母乳が少量分泌されます。 この母乳は、免疫抗体や栄養素が豊富で、赤ちゃんの免疫力を高め、消化器官を保護します。
これらのことから、出産直後はできるだけ早く初乳の中でも濃厚な母乳を赤ちゃんに与えることが推奨されています。
2. 産後2日〜3日(24〜72時間)
母乳の切り替わり:徐々に薄い乳汁(白色や淡黄色の母乳)が出始めます。
母乳の増加: この時期から母乳の量が増え始め、赤ちゃんに吸われることで分泌量が調整されます。
3. 産後4日〜1週間
母乳の安定期: 母乳の量が増え、赤ちゃんの成長に合わせて供給が安定します。
乳房の張り: 乳房が張りやすくなり、母乳の供給が十分になってきます。
4. 1週間以降
母乳の供給量の調整: 赤ちゃんに吸われることにより、母乳の分泌量が適切に調整され、母乳育児が安定します。
母乳の質と量: この時期には、母乳の質と量が最も安定し、母乳育児の基盤が築かれます。
5. 産後2週間以降
母乳の調整: 赤ちゃんに吸われる頻度に応じて、母乳の分泌量がさらに調整されます。
母乳の成熟: 母乳は成熟し、脂肪や免疫成分が増加し、栄養価が高まります。
6. 長期的な母乳育児
継続的な供給: 産後数ヶ月から1年以上にわたり、赤ちゃんの成長に合わせて母乳の分泌が続きます。
母乳の質の変化: 時期に応じて母乳の成分が変化し、赤ちゃんの発達に最適な栄養を提供します。
\ここでひとこと!胸の張りについて/
産後のホルモンバランスや授乳の仕方によって個人差がありますが、時に痛みの伴う胸の張りは、出産後の数週間から1ヶ月程度続くことが多いです。
4. 母乳はいつまで続くの?
母乳は赤ちゃんの免疫力や成長をサポートする重要な栄養源であり、世界保健機関(WHO)は、「2歳以上でも母乳を続けることは健康に良い」と推奨しています。
一般的には、生後6ヶ月頃から離乳食を始めますが、1歳を過ぎても母乳を続けているケースもありますし、2歳、3歳まで長く続けている方もいらっしゃいます。赤ちゃんの成長や母親の体調、生活環境などによって続けられる期間が異なるといえます。
自然に減少したり、長く続いたりする他、社会的な状況や仕事復帰などの理由で、途中でやめる選択をされる方も少なくないのが現状です。
\ここでひとこと!母乳育児を続けるためのポイント/
長く続けたいと考えている場合は、以下のポイントに気をつけると良いです。
1. 適切な授乳頻度を保つ:赤ちゃんの欲求に応じて授乳し、母乳の供給を促します。
2. 十分な水分補給:母乳を作るためには水分補給も大切です。
3. バランスの良い食事:栄養バランスの取れた食事を心がけ、体調を整えましょう。
4. ストレスを避ける:ストレスは母乳の分泌に影響を与えるため、リラックスできる時間を持つことも重要です。
5. 専門家に相談:不安や疑問があれば、助産師や医師に相談することをおすすめします。
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5. まとめ
焦らず、赤ちゃんの様子や自分の体調を見ながら、無理のない範囲で続けていきましょう。
もし不安や疑問があれば、助産師や医師に相談することもおすすめします。
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